東温のいえ
新規分譲地の角地、家族4 人暮らしの家。
深い軒と、軒の水平ラインによって建物の重心を低く抑えた外観に、
県産材の杉の無垢材をふんだんに使った内外装。
街や人に溶け込み、風土に合った暮らしと持続可能な木材使用の訴求を目指した。
地域の人々も愉しめるようにと、たっぷり植えた庭木越しに木漏れ陽が注ぐLD。
キッチンからモミジの青葉と家族の笑顔を眺めていると、心地よく風が通り抜ける。
無垢板張りの勾配天井に包まれたホールでは、家族が思い思いにデスクワーク。
空間をフレキシブルに仕切れる障子に引込戸、家事と収納に配慮した回遊動線。
32 坪につながりの工夫を詰め込んだ。
天井から軒先まで続く杉の眺めも、
伝統的な「きざみ」の高い技術を要する細部のディティールも、
季節ごとに愉しめる庭木の粋も、これが完成ではない。
地域と家族と暮らしと、様々につながり寄り添いながら、
庭木たちや無垢板と一緒に成⾧していく家だ。