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L-HOUSE

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「中庭と水盤をメインにした家にしてください」
ご夫妻の家づくりのビジョンは最初からとてもクリアでした。

中庭プランでは「コの字型の建物スタイル」がなんとなくセオリー、しかしコの字では空間が分散化されてしまいがち。建物をコの字型からL字型にして、残りは独立壁で囲むことで「中庭」となり、建物の大空間も実現できる・・・ファーストプランで、6m×12mのワンルームとしたLDの大開口から8m×4mのL字型の外壁に囲まれた中庭を臨むスタイルをご提案しました。この案を即気に入って下さり、最後までプランが変わることなく進行できました。

ファサードのポイントでもあるコンクリートの独立壁がプライバシーを守り、無機質なアプローチウォールとしてこの家の期待感を盛り上げる役目も担います。 従来の木造では構造的に厳しい6m×12mの大空間は、門型フレームのプレセッターを使用 する事で実現。空間を間延びさせないようにリビング部分のみ3.8mの高天井に。大開口の反対側は7mの壁面収納。壁と一体化させてリビングをすっきりと見せています。 外観デザインは4つのブロックで構成、単調にならないようにそれぞれ高さを変えて変化をつけました。 内装はグレーとウォールナットで統一し、中庭の壁面にも使用したアンティークのブリックタイルをポイントで使用することでモダンに寄り過ぎないデザインとしています。 もうひとつのご夫妻のビジョンでもあった「ショップのようなウォークインクローゼット」も、7.5帖の空間に造作と既製品を組み合わせて具現化しました。

夏は涼やかな水音を聞きながらバーベキューを楽しみ、冬は水面に反射する光を浴びながら読書を楽しむ。中庭までがリビングの一部になりリゾートのようなプライベートを愉しめる、ご夫妻のビジョン通りの家になりました。

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